暗号資産(仮想通貨)市場のアービトラージ戦略とは?基本的な手法について紹介

仮想通貨 ブログ

今回は暗号資産(仮想通貨)市場におけるアービトラージ(裁定取引)について解説します。

暗号資産(仮想通貨)の市場が拡大しており、この市場においてもアービトラージで利益を得る投資家が出現しています。

アービトラージは株式や為替市場でも行われてきた方法ですが、暗号資産市場では特に効果的な場面が存在します。

本記事は、以下のテーマに沿ってまとめました。

☑暗号資産アービトラージの仕組みや具体的な手法
☑暗号資産アービトラージにおける注意すべきリスク
☑アービトラージに適した仮想通貨の特徴

暗号資産への投資を検討している方は、ぜひご覧ください。

暗号資産取引所間の価格差を活用する方法

ビットコイン
暗号資産のアービトラージとは、ある取引所で安く買い、別の取引所で高く売ることで利益を得る手法です。

これは「裁定取引」とも呼ばれ、理論上はリスクを最小限に抑えながら収益を狙えるとされています。

たとえば、以下のようなケースを考えてみましょう。

取引所Aではビットコインが1BTC=500万円
取引所Bでは1BTC=505万円

この場合、取引所Aで1BTCを購入し、即座に取引所Bで売却すれば、理論上5万円の利益を得ることができます(手数料等は考慮せず)。

なぜこのような価格差が生じるのでしょうか。主な理由は以下の通りです。

・各取引所の利用者層や取引量が異なるため
・為替レートの違い(海外取引所との比較)
・一時的な需給のズレ
・取引所のシステム遅延やスプレッドの差

こうした要因により、同じタイミングでも取引所ごとに価格が異なるケースが頻繁に発生するのが、暗号資産市場の特徴です。

アービトラージには大きく分けて2つの方法があります。

1. スポットアービトラージ

取引所Aと取引所Bの価格差を利用する、もっともシンプルな手法です。手動でも実行可能ですが、タイミングを逃さないためのスピードが求められます。

2. トライアングルアービトラージ

同一の取引所内で異なる通貨ペアの価格差を利用する手法です。

たとえば、BTC→ETH→USDT→BTCのように3通貨間を巡回し、最終的に利益が残る構造を狙います。

このようなアービトラージ手法は、特に市場の価格調整が遅れがちな暗号資産市場において、一定の優位性があります。

暗号資産市場ならではのリスクと注意点

暗号通貨
一見するとリスクが少ないように思えるアービトラージですが、実際にはいくつかの注意点と特有のリスクがあります。

特に暗号資産市場では、以下のようなリスクがつきものです。

1. 送金遅延と手数料の問題

アービトラージを実行するには、安く買った取引所から高く売る取引所へ資産を送金する必要があります。

しかし、ブロックチェーンの性質上、送金に時間がかかることもあり、その間に価格差が消滅する可能性があります。

また、送金手数料も高騰することがあるため、利幅を削り過ぎないよう注意が必要です。

2. 取引所リスク

各取引所のセキュリティや流動性にも注意が必要です。小規模な取引所では、急な価格変動に対応できない場合や、出金制限が発生するリスクもあります。

また、取引所がハッキングされるリスクもゼロではありません。基本的には信頼できる取引所の中で取引を行うようにしましょう。

3. 法規制の違い

国や地域によっては、暗号資産の送金や取引に厳しい規制が設けられている場合があります。

特に海外取引所を利用する際は、現地の法律や規制についても事前に確認することが大切です。

4. スプレッドの変動

取引所によってはスプレッド(買値と売値の差)が大きいため、見かけ上は価格差があるように見えても、実際にはスプレッドで利益が相殺されてしまうことがあります。

可能であれば、スプレッドがどれぐらいなのかは小まめにチェックしておきたいところです。

5. 自動化のリスク

アービトラージは自動化(ボット)によって実行することも可能ですが、プログラムの不具合やAPIエラーが発生すると、損失につながることもあります。

ツールに依存し過ぎず、自分の目もしっかり使って市場の動向を把握しながら取引を行いましょう。

アービトラージ向きの仮想通貨とは?


すべての仮想通貨がアービトラージに向いているわけではありません。適した銘柄にはいくつかの共通点があります。

1. 取引量が多い(流動性が高い)

売買が活発な通貨であるほど、取引所間で価格差が生まれやすくなります。ビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)などのメジャー通貨が代表的です。

2. 複数の取引所で扱われている

多くの取引所で取引されている銘柄ほど、価格差が生じるチャンスが増えます。逆に、マイナー通貨は取引量が少なく、アービトラージには不向きです。

3. 送金スピードが早い

アービトラージではタイミングが重要なため、送金が速く、かつ手数料が安い通貨が適しています。

USDT(テザー)やXRP(リップル)、LTC(ライトコイン)などは比較的送金が早く、アービトラージに使われることが多いです。

4. 価格変動が激しい(短期的)

値動きが激しい市場では一時的な価格差が生まれやすく、アービトラージのチャンスも増えます。ただし、そのぶんリスクもあるため、迅速な対応が必要です。

【まとめ】リスクを理解した上で冷静に実行しよう

暗号資産のアービトラージは、理論上は低リスクで収益を得られる手法ですが、実際には送金遅延や手数料、取引所の信頼性、規制リスクなど多くの落とし穴があります。

暗号資産アービトラージで成果を上げるには、取引所の選定や送金テスト、相場の監視体制、ツールの整備など、入念な準備が欠かせません

特に初心者は、最初から大きな金額を動かすのではなく、小規模から始めて徐々にスキルを磨いた方が懸命です。

市場の特性とリスクを正しく理解し、冷静かつ戦略的に取り組むことで、アービトラージは暗号資産投資における強力な収益源となる可能性を秘めています。

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